2017.08.08
<参加生徒より>
私たちは東日本大震災の被災地宮城県石巻市に行って来ました。
このツアーは本校の生徒だけではなく桜の聖母学院高校、女子聖学院高校、日星高校の4校合同で行いました。
初日は、震災で最も被害者が多かった学校であった大川小学校に行って来ました。
大川小学校は全校生徒104名中74名の生徒が死亡あるいは行方不明となり教員も10名亡くなりました。
当日は欠席、早退、保護者が引き取りに来た児童がおり最終的には70数名で4名が奇跡的に助かりました。
教員も助かったのは1名だけでした。
犠牲になった生徒の保護者であり、中学校の教師をしていた佐藤敏郎先生の話を伺いました。
佐藤先生の話で印象に残ったことは、「大川小学校の当時の状況は、日常生活に隠れている。」という言葉です。
誰かが意見を発信し、その場で言っていれば変わったかもしれない、周りの雰囲気に呑まれず自分の意見を言えるようになることが大切だと学びました。
佐藤先生の当時の話は貴重な体験でした。
そして今までの人生、そしてこれからの人生を見つめ直すいいきっかけになりました。
大川小学校を見学した後、当時の生徒、教員の考えていたことについて3,4人で1組のグループに分かれ自分たちの意見を出し合いました。
2日目は、女川町に行って来ました。
女川町では現地の高校生と交流をし、その後女川駅周辺を散策しました。
駅周辺は被害が本当にあったのかを疑ってしまうほど綺麗で活気のある場所でした。
私たちはこのツアーを通してこのような多大なる被害を今後2度と起こしてはいけないと思いました。
被害にあった人たちはこの3月11日のことを全ての終わりではなく全ての始まりと捉えて前に向かって歩んでいました。
(参加者代表 島田優希)