東北スタディーツアー

2024.07.30

7月27日(土)~28日(日)に「東北スタディーツアー」を実施しました。

例年行っている研修であり今年で7回目となります。
今回初めて福島県を研修地とし、浪江町・双葉町・相馬市を訪問しました。
参加者は中学2年生から高校2年生までの18名と、過去にスタディツアーに参加した本校卒業生OBの2名でした。
参加したみなさんは、真剣なまなざしで、東日本大震災の被災状況や復興のようすを視察していました。
その一部をご紹介いたします。

1日目

双葉駅に到着後、初めに旧請戸小学校跡を訪問しました。
津波に襲われたものの全児童・教員が無事に避難することができた現場を目の当たりにしました。

次に、双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館に訪れ、津波被害や原子力災害に関する展示を閲覧しました。
発災時はまだ幼かった生徒も多く、始めて被害の実態を目の当たりにした生徒もいたようです。

その後、双葉町に新たに開設された撚糸工場と地域拠点の複合施設である「浅野撚糸フタバスーパーゼロミル」を訪問しました。
この工場は、特許手法を用いた吸水性の高いタオルに使われる糸を生産しており、原子力災害で大きな被害を受けた地域も着実に復興していることを肌で感じることができました。

この日は相馬市松川浦の旅館に宿泊し、夕食は地物の海産物を使った浜焼き体験を行い、就寝前には旅館のご主人から被災時のご自身の体験についてのお話をお伺いしました。

請戸小学校

東日本大震災・原子力災害伝承館

浅野撚糸

浜焼き

2日目

2日目は、相馬市災害伝承鎮魂記念館で、実際に自身も津波に飲み込まれ夫とおじを亡くしたものの、九死に一生を得た被災者の方のお話しをお伺いしました。
息をのむような壮絶な体験を聞き、参加者も災害への備えの重要性を自覚していたようでした。

その後、岩礁でカニ釣りの体験をした後、相馬市観光協会の方のガイドで相馬市内の被災・復興状況をバスに乗りながら説明を受けました。
海の恐ろしい一面を知った一方で、海による恩恵も体感できました。

最後には、これまでの地震・津波・豪雨災害の経験も踏まえた、災害備蓄倉庫の内部も特別に見学させていただき、万が一のときのために備えておくべき備蓄品について学ぶことができていました。

災害伝承鎮魂祈念館

カニ釣り

災害備蓄倉庫

全体集合写真

参加者が今回の研修で学び体験したことは、今後個人でまとめ文化祭で発表します。
興味のある方は、文化祭に足を運んでいただき、是非参加者の発表をご覧ください。

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